引っ越しにかかる所要時間はどのくらい?家族と単身者との違いも解説
ご家族との引越し
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引っ越し作業にかかる所要時間は平均4時間程度
引っ越し作業にかかる時間は平均すると4時間前後であり、内訳は以下の通りです。
- 引っ越し荷物の搬出
- 移動
- 引っ越し荷物の搬入や片付け
この3つの中で、最も差が出るのは移動時間です。
同じ市内で引越した場合と都道府県をまたいで引っ越しする場合では、最大で半日~1日以上の差が出るでしょう。
また、移動の時間は短縮が難しいです。
引っ越し会社は、荷物を安全で確実に引っ越し先へ届ける義務があるため、「急いでいるから」といった理由で移動時間を短縮してもらうことはできません。
なお、引っ越しの移動時間に時間がかかっても良い場合は、それを条件とした安いプランもあります。
引っ越し荷物の搬出・搬入は単身者と家族連れでの引っ越しでは、単身者のほうが短い傾向です。
次の項で、引っ越しの搬出時間・搬入時間の平均時間を単身者と家族での引っ越しの内容で詳しく比較します。
単身者の引っ越しで搬入・搬出にかかる所要時間
単身者が引越す場合、引っ越しで搬入・搬出にかかる作業の時間は平均して60分程度です。
しっかりと荷物がまとめられており、後は運び出すだけであれば1人分の荷物ならば30分程度で空っぽにできるでしょう。
ただし、単身者でも2K以上の部屋に住んでいる場合や、荷物が多くダンボールが20箱以上、大型家具もあるといった場合はもう少し時間がかかります。
反対に、単身パックなどカーゴを用いた引っ越しの場合、1時間もかからずに搬入・搬出が終るケースもあります。
家族での引っ越しで搬入・搬出にかかる所要時間
家族で引っ越しをする場合、搬入・搬出にかかる所要時間は70~150分が目安です。
家族での引っ越しは、荷物の量はもちろんのこと家具や家電も大型になるので搬出・搬入に時間がかかります。
特に、エレベーターのないマンションへの搬入・搬出でできなかったりする荷物がある場合は、時間が余計にかかるでしょう。
また、料金も高額になる傾向です。
家族で引っ越しする場合、見積もりの段階でおおよその引っ越し時間を教えてくれる業者もあります。
ただし、あくまでも目安と考えましょう。
当日の荷造りの状況や作業員の状態で荷物の搬出・搬入時間が変わります。
このほか、家族と一緒の引っ越しを対象としたプランの中には、引っ越しの荷造りから搬出まですべて業者にお任せできるものもあります。
そのようなプランを利用した場合、作業時間は200分を超えることもあるでしょう。
搬入・搬出以外で引っ越し作業にかかる時間
搬入・搬出以外で必要な引っ越し作業には以下のようなものがあります。
- 荷造り
- 不用品の処分
- 電気やガスなどライフラインの停止手続き
- 転出届の提出など
この4つは引っ越し当日までに済ませておく作業です。
単身者も家族連れも関係なく、引っ越しをするなら必ず必要になります。
引っ越し前の作業にかかる時間は、平均して1か月前後です。
この中で、最も時間がかかる作業は荷造りです。
荷造りは荷物が多いほど時間がかかる傾向のため、家族連れでの引っ越しの場合は早めに始めましょう。
ただし、単身者の場合でも家具や家電を処分したい場合は、時間が必要です。
住んでいる自治体のゴミ回収の日程やルールなどを確認して準備してください。
引っ越し当日、搬入・搬出以外で必要な引っ越し作業には以下のようなものがあります。
- 荷物の搬入・搬出するために行なう養生
- 引っ越し荷物搬出後の掃除
- 退去の手続き
引っ越し当日、敷金や礼金の返還や入居者の負担で修繕が必要かどうか確認のため、退去手続きが必要です。
それに伴い、軽い掃除をしておきます。
退去後は通常クリーニングが入りますが、ホコリや汚れを残したまま退去していくには抵抗があります。
大型家具や家電、荷物を撤去した後で軽い掃き掃除、拭き掃除をするといいでしょう。
ただし、引っ越し場所が近い場合は荷物の搬入が優先です。
家族がいる場合は荷物の搬入を受け入れる人と、家に残って掃除や退去手続きを行なう人に分かれて行なう方法もあります。
単身者の場合は、当日までに可能な限り掃除をしておき、荷物が搬出し終ったら30分程度掃除をしましょう。
ワンルームや1K程度ならば、1時間とかからずに掃除ができます。
このほか、養生は引っ越し会社に任せられるので、依頼者がすることはありません。
引っ越し当日までに荷造りが終らなかった場合は?
引っ越し当日までに荷造りなどの作業が終らなかった場合は、最悪の場合業者側から引っ越しをキャンセルされる恐れがあります。
国土交通省の定める「標準引越運送約款」では、「荷造りは依頼者の義務」と定めています。
したがって、荷造りを引っ越し会社のスタッフが行なうプランを利用しない限り、荷造りができていないと原則として引っ越しは行なえません。
当日に引っ越しをキャンセルした場合、費用の100%をキャンセル料として支払う必要がある可能性もあります。
ただし、9割荷造りが終っており、あと数箱分の荷造りが終らないといった場合は、引っ越し会社のスタッフが大型の家具や家電を運んでいる間に、急いで荷造りをすることも可能です。
このようなことにならないように、引っ越しまでの作業の時間配分や計画は入念に建てましょう。
なお、諸事情があってどうしても引っ越し作業が引っ越し当日までに終らない場合は、荷造りを手伝ってくれる業者を利用しましょう。
便利屋業者や不用品回収業者の中には、引っ越し作業のサポートを業務の一環として行なっているところもあります。
一定の費用はかかりますが、引っ越し当日にキャンセルは避けられます。
一方、決してやってはいけないのは、大家さんや管理会社に無断で荷物を残したまま引っ越しをすることです。
住人が残した荷物は「残置物」とされ、大家さんや管理会社は勝手に処分できません。
「処分をお願いします」と依頼した場合は、多額の処分費用を請求される可能性もあります。
ただし、エアコンなどの一部の家電、テーブルなど多くの方が使える家具は許可を得れば置いていけます。
家族連れで引っ越しする際に所要時間を節約する方法
家族連れで引っ越しする際、所要時間をできるだけ減らすためには以下のような方法があります。
- 荷物をできるだけ少なくする
- 近場に引っ越しする場合は、契約期間を少し延長して掃除や解約手続きを後日に回す
- 引っ越し当日は、引っ越し会社のスタッフが即搬出作業に入れるようにしておく
- 引っ越し荷物が多いほど、搬入・搬出に時間がかかります。
大型家具・家電を含めて可能な限り引っ越し前に処分しておくようにしましょう。
また、冷蔵庫は水抜きをしておく、洗濯機は電源を抜いてホースなどをまとめておくなど、引っ越し業者のスタッフがすぐに作業に入れる状態にしておくと、作業時間を短縮できます。
しかし、いろいろな努力をしても引っ越しの搬出・搬入作業にはどうしても一定の時間はかかります。
引っ越しは時間がかかるものと考え、引っ越し当日を含めて前後3日間くらいは、引っ越し作業に集中できる環境を作りましょう。
まとめ:家族連れの引っ越しは所要時間が長くかかる
家族連れであっても、単身であっても引っ越し作業には一定の所要時間がかかります。
仕事が忙しくても「朝引っ越し作業をして、午後から出勤」といった無茶なスケジュールは組まないようにしましょう。
引っ越しの所要時間は、当日の天気などによっても変わってきます。
少なくとも丸1日は引っ越し以外の余裕を入れないようにして、イレギュラーなことがあっても対処できるようにしましょう。