単身引っ越しパックと混載パックの違いは?それぞれの特徴・デメリットを解説
引越し費用Contents
単身引越しパックとは?
単身引越しパックとは、コンテナボックスを利用した安価な引っ越しプランの総称です。
コンテナボックス1台につきいくらという値段設定で、コンテナに収まるなら荷物の数によって値段の増減はありません。
コンテナの大きさは引っ越し業者によって異なりますが、高さ130~175cm、幅104~108cm、奥行き74~105cm程度が一般的です。
また、引っ越し業者によってコンテナのサイズが微妙に変わってくるので、依頼する際に確認しておくといいでしょう。
単身引っ越しパックは1~2名の荷物が少量で大型家具、家電がない引っ越しに適しています。
例えば、進学や就職を機に実家から独立する場合は、新しく買った家具家電を直接新居に運んでもらうことも可能です。
期間限定の1人暮らしであれば、家具や家電がついたマンションを住む選択もあります。
なお、大型家具や家電をどうしてもいっしょに運びたい場合は、家具や家電でコンテナを1つ使う方法もあります。
コンテナ1つに積載できる量は、ダンボール15~20個、ローテーブル・単身向け冷蔵庫・電子レンジ・テレビなどです。
正確な量を知りたい場合は、引っ越し会社に問い合わせましょう。
単身引っ越しパックの場合、家具や家電、ダンボールの搬出・搬入作業は引っ越しスタッフが行ってくれます。
距離の制限はなく、同じ市内での引っ越しや100㎞以上離れた場所への引っ越しも対応可能です。
混載便とは?
混載便とは、同じ地域へ引っ越す方々の荷物をまとめて1台のトラックに積載して運ぶ方法です。
通常、引越しは1つの引っ越しに1台のトラックを使います。
しかし、引っ越し荷物の量や距離によっては、「1つの引っ越しに1台のトラックを使うまでもない」といったケースも珍しくありません。
そこで同じ地域に引っ越しする荷物をまとめて1台のトラックに積んで運送するサービスができたのです。
単身引っ越しパックも複数のコンテナが1つのトラックに積まれて運送されますが、混載便は単身引っ越しパックよりももう少し荷物を多く運べます。
どの程度荷物を預けられるかは業者によって異なります。
また、混載便は中長距離引っ越しのみ利用可能です。
中距離とは200㎞程度、長距離は500㎞までの引っ越しを目安と考えましょう。
おおよそですが、福岡から200㎞圏内は熊本や長崎の一部、佐賀県全体、山口県の一部などが含まれます。
つまり、県外に引っ越しする場合から混載便を利用できると考えるといいでしょう。
ちなみに、福岡から東京までの距離は1200㎞です。
混載便は荷物がすべて集まってから引っ越しとなるので、荷物の到着まで数日かかることもあります。
そのため、余裕ある引っ越しスケジュールでないと対応できません。
その分費用が節約できお得になります。
単身引っ越しパックと混載便の比較
単身引っ越しパックと混載便を比較すると、以下の表のとおりです。
単身引っ越しパック | 混載便 | |
引っ越しの距離 | 近場から遠方まで可能 | 中距離・遠距離の引っ越しのみ |
引っ越し荷物の距離 | コンテナ1~2個分 | 軽トラック~2トントラック1台分ていどが目安 |
荷物の引き渡し | 引っ越しの当日・翌日も可能な場合があり | 3~5日が目安 |
ファミリー(複数人家族の荷物輸送)の引っ越しに利用できる? | 難しい | 荷物が少ないなら可能 |
混載便の場合は引っ越し荷物が到着するまでに時間がかかりますが、単身引っ越しパックよりも荷物が多く積載できます。
単身引っ越しパックのメリット・デメリット
単身引っ越しパックのメリットは以下のとおりです。
- 単身の引越が安価におこなえる
- 繁忙期と通常期でも値段があまり変わらない
- 近場から遠方まで幅広く利用できる
- 見積もりが電話だけで可能な場合もある
単身引っ越しパックは、コンテナに収まる分だけしか荷物を積載できないので訪問見積りが不要です。
ですから、急な引っ越しにも利用できます。
また、通常期と繁忙期でも値段が数千円しか変わらないのもメリットです。
一方、デメリットには以下のようなものがあります。
- 大型家具・家電は運搬が難しい
- カートに入りきらない場合、追加料金が必要になる
- 単身者でも荷物が多ければ利用できない
- 移動距離によっては引っ越し当日に荷物が受け取れない
- パソコンなど精密機器の運搬には向かない
単身引っ越しパックではファミリー向けの家具や家電は運べません。また、シングルベッドも無理です。
お気に入りの家具や家電をどうしても持っていきたいといった場合は、単身引っ越しパック以外のプランを利用しましょう。
混載便のメリット・デメリット
混載便のメリットは以下のとおりです。
- 引っ越し料金が抑えられる
- 積載できる荷物が単身引っ越しパックより多い
引っ越し料金は荷物の量だけでなく距離によっても変わってきます。
同じ荷物の量でも市内への引っ越しと中長距離の引っ越しでは、後者のほうが値段が高くなります。
荷物の到着が遅くてもかまわない場合や、少しでも引っ越し費用を抑えたい場合はおすすめです。
一方、デメリットは以下のとおりです。
- 荷物の到着まで時間がかかる
- 荷物が紛失する恐れがある
トラックを1台チャーターすれば、遠方への引っ越しも翌日には荷物が届きます。
しかし、混載便の場合は荷物の到着まで3~5日かかるケースが多いです。
また、複数の引っ越し荷物と一緒に運ばれるので紛失のリスクが上がります。
貴重品は自分で運ぶなどの対処が必要です。
単身引っ越しパックや混載便が適している方の特徴とは?
単身引っ越しパックや混載便が適している方の特徴は以下のとおりです。
- 多少引っ越しに時間がかかってもいいので料金を抑えたい方
- 引っ越しの荷物が少ない方
- 遠方へ引越す方
混載便や単身引っ越しパックは、引っ越しの費用を抑えられる反面詰積載できる荷物の量に限りがあり、荷物が引越し先に届くまでに時間がかかります。
そのことを承知して申し込みましょう。
なお、引っ越し会社によっては単身引っ越しパックや混載便を扱っていないところもあります。
単身引っ越しパック及び混載便を利用して引っ越したい場合は、この2つのプランを扱っている業者を探しましょう。
単身引っ越しパックや混載便を使わずに引っ越し料金を抑える方法
単身引っ越しパックや混載便を使わずに引っ越し料金を抑える方法には、以下のようなものがあります。
- 引っ越し荷物を可能な限り減らす
- 引っ越し便を午後便にする
- 繁忙期は平日に引っ越しをする
- 可能ならば通常期に引っ越しをする
引っ越し荷物は少ないほど費用が抑えられます。また、引っ越しする時期を少しずらすだけで引越し費用が10万円近く減らせる場合もあるでしょう。
引っ越し料金は繁忙期の休日、午前中にチャーター便を使うのが最も高価です。
例えば、引っ越しを休日から平日に移すだけでも費用が抑えられる可能性があります。
平日や通常期に引っ越しできるならば、それに越したことはありません。
また、可能な限り引っ越し荷物を減らせば引っ越し費用を抑えられます。
まとめ:引っ越し単身パックと混載便はメリット・デメリットを確認したうえで利用しよう
引っ越し単身パックや混載便はチャーター便より費用を抑えられます。
しかし、積載できる荷物に限りがある、荷物の到着までに日数がかかるなどのデメリットもあります。
利用する際は、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで依頼しましょう。
なお、引っ越し会社の中には引っ越し単身パックや混載便を取り扱っていないところもあるので注意してください。