単身引越しパックで冷蔵庫は運べる?メリット・デメリットも解説
引越し準備Contents
単身引っ越しパックで冷蔵庫は運べる
単身引っ越しパックとは、コンテナボックスを利用した単身者向け引越しサービスの一種です。
高さ130~175cm、幅104~108cm、奥行き74~105cm程度のコンテナボックスに積める分だけ荷物を積むことができ、他のコンテナと混載して引っ越し先まで運んでくれます。
コンテナ内に収まるサイズであれば、冷蔵庫ももちろん搭載は可能です。
1人暮らし用のツードアサイズの冷蔵庫は、150リットル台で高さが約127cm、幅が約49cm、奥行きが約59cm前後です。
135~140リットルの場合は、高さが120cm程度、幅が約50cm 奥行きが約58cm程度となっています。
ワンドアの冷蔵庫ならば、高さ1m未満のものもあるでしょう。
このサイズの冷蔵庫ならば、コンテナに十分収まります。
単身引っ越しパックでも、十分運んでもらえます。
スリードア冷蔵庫は確認が必要
単身引っ越しパックを実施している業者の中には、「スリードア以上の冷蔵庫は搭載不可」というところもあります。
スリードア以上の冷蔵庫でも高さが150cm台のものもありますが、重量オーバーになる恐れがあるのでしょう。
冷蔵庫の重さは130~150Lで30kg台、150~170Lで40kg台、200Lを超えると50kg以上になります。
単身引っ越しパックは車輪付きのコンテナにスタッフが1名で荷物を載せていくスタイルが多いため、あまり重い荷物は載せられないというケースもあるのです。
ただし、引っ越し業者によっては「コンテナに搭載できるならスリードアの冷蔵庫でも大丈夫」というところもあるので、問い合わせや見積もり依頼の際に確認してください。
各引っ越し会社のホームページからでも情報は集められます。
冷蔵庫以外に単身引っ越しパックでの運搬が難しいものは?
冷蔵庫以外に、単身引っ越しパックでの運搬が難しい家具や家電には、以下のようなものが挙げられます。
- 32型以上の液晶テレビ・薄型テレビ
- 大型の洗濯機
- エアコン
- 折りたたみ式以外のベッド
- 自転車
- 2人がけ以上のソファ
- 高さ170cmを超える大型本棚
- ピアノなどの楽器類
通常の引っ越しパックはトラックの荷台に荷物を入れます。しかし、単身引っ越しパックはカートに荷物を入れたうえで、トラックに積むため、高さ・幅・奥行きが厳密に決められています。
多少高さがオーバーしてカートの上からはみ出ても大丈夫、とはなりませんので気をつけましょう。
単身引っ越しパックを依頼して万が一カートに積み込めない場合は、別料金が請求されます。
引っ越し当日に高さや幅がオーバーだとわかった、とならないように家財の寸法はしっかり測っておくことが大切です。
また、梱包したままで家電を運搬してもらう場合は、外箱は家電のサイズより1回り大きいと考えましょう。
冷蔵庫を単身引っ越しパックで運ぶメリット
単身引っ越しパックで冷蔵庫を運ぶ最大のメリットは、費用を抑えて引っ越し先まで大型家電を運搬できることです。
引っ越しの料金は荷物の量・引っ越し先までの距離・引っ越しする時期によって決まります。
単身者で荷物が少なくても、2月末~5月、9月の繁忙期に遠くへ引っ越しすればそれなりに費用がかかるでしょう。
しかし、複数の方の荷物を混載して運ぶ単身引っ越しパックは、繁忙期とそれ以外の時期での価格の差が小さめです。
また、引っ越しの予約が取りにくい繁忙期であっても、単身引っ越しパックならば予約が比較的取りやすい業者もあります。
つまり、繁忙期に遠距離へ引っ越しする方ほど、冷蔵庫を単身引っ越しパックで運ぶメリットは大きくなるでしょう。
このほか、急に引っ越しが決まった場合も単身引っ越しパックならば比較的予約が取りやすいといったメリットもあります。
冷蔵庫を単身引っ越しパックで運ぶデメリット
単身引っ越しパックで冷蔵庫を運ぶ場合、冷蔵庫の分他の荷物を積めなくなります。
例えば、冷蔵庫と小型洗濯機とテレビと電子レンジを搭載したら、それだけでコンテナが一杯になってしまったというケースもあります。
引っ越し荷物は、家具・家電のほかには服・食器・雑貨類・本などがあり、全部積めなければ追加費用がかかるでしょう。
例えば、冷蔵庫を運搬するより古い冷蔵庫を処分して新しい冷蔵庫を買ったほうが、追加料金を支払って引っ越し荷物を運搬してもらうより安くつく可能性もあります。
単身引っ越しパックは、安い分一般的な引っ越しプランよりも運搬できる荷物が少ないことを承知しておき、依頼するかどうかを決めましょう。
なお、引っ越し業者によっては大型家具や家電を運ぶプランと単身引っ越しパックの併用をすすめているところもあります。
通常の引っ越しプランとどちらが安いか比較してみてもいいでしょう。
引っ越し単身パックを利用しつつ冷蔵庫を別途運ぶ方法
初めて一人暮らしをする際に引っ越し単身パックを利用する場合、冷蔵庫はネット通販で購入して別途引っ越し先に届けてもらうのがおすすめです。
現在、大手家電量販店ならば大抵ネット通販を行なっており、家にいながら購入から配送手配まで行なえます。
洗濯機など、他の大型家電や家具も同様の手段が使えます。
一定額以上の買い物をすると、離島など一部を除いて送料無料で届けてくれる業者も多いので、引っ越し業者に依頼するよりお得です。
また、引っ越し場所が同じ市内の場合、冷蔵庫や洗濯機などの家電を引っ越し単身パックで運び、ダンボールを自分で運搬する方法もあります。
ダンボールや衣装ケースならば、ワンボックスカーなど大きな車があれば単身者の荷物程度ならば十分に運べるでしょう。
近場の引っ越しで荷物が多い単身者の方は、検討してみてください。
引っ越し単身パックと通常の引っ越しプランで迷ったら?
引っ越し単身パックと通常の引っ越しプランのどちらにしようか迷ったら、持っていきたい荷物の量を正確に測ってみてください。
引っ越し単身パックは引っ越し業者によって、内容が異なります。
引っ越し荷物が多い方用にLサイズのカートを用意してあるところもあれば、通常のカートを2つまで利用できるところもあります。
Lサイズカートやカート2個分でも荷物が積みきらない場合は、通常の引っ越しプランのほうがお得です。
なお、どうしても引っ越し単身パックを利用して引っ越したい場合は、以下のような方法で荷物を減らしましょう。
- 大型の家具・家電は一度処分して買い直すかレンタルする
- しばらく使わないものは一度実家に宅配便で送り、少しずつ引っ越し先に持っていく
- 断捨離のいい機会だと考えて徹底して不用品を処分する
なお、冷蔵庫は家電リサイクル法の対象家電となっています。
冷蔵庫はどの自治体でもゴミとして処分できません。
リサイクル料を支払い、家電量販店をはじめとするリサイクル家電を回収している業者に依頼するか、自分でリサイクル家電の回収場所に持っていきましょう。
回収場所は、自治体のホームページに記載されています。
冷蔵庫を自分で引っ越し先まで運搬することは可能?
冷蔵庫や洗濯機など大型家電を自分で引っ越し先まで運搬するのは、可能ですがおすすめできません。
1人暮らし用の130~150Lまでの小型冷蔵庫でも、30kg以上の重さがあります。
これを1人で家から運び出して運搬する車両に乗せ、また引っ越し先で家まで搬入するのはとても困難です。
また、アパートやマンションの場合、共用部を傷つけないように養生する必要があります。
したがって、荷物の運搬になれた方が3人以上いて、トラックなどの輸送手段を確保できる場合以外は業者に運搬を依頼しましょう。
まとめ
冷蔵庫はサイズが小さければ単身引っ越しパックでの運搬は可能です。
目安はツードア、150リットル台までと覚えておきましょう。
大型の家具家電は、使用年数によっては処分して新しい製品を買ったほうがお得なケースもあります。
また、初めて1人暮らしをする場合は、冷蔵庫を購入先から引っ越し先へ運搬してもらいましょう。
そのほうが、費用がかかりません。