単身の引っ越しと家族での引っ越しの違いは？引っ越し作業の注意点も解説

単身での引っ越しは簡単？

単身での引っ越しは家族での引っ越しに比べて荷物の量が少ないので料金も安く作業も簡単なように思えます。
しかし、単身での引っ越しがすべて安価で簡単にできるとは限りません。
引っ越しの料金や作業の大変さは部屋の広さと荷物の量に比例します。
1人暮らしでも、2DK以上の部屋に住んでどの部屋にも荷物が多い場合、引っ越し作業の手間は家族連れでの引っ越しと変りません。
むしろ引っ越し作業を1人でしなければならないぶん、大変な場合もあります。
また、引っ越し料金も荷物の量が多ければそれだけ費用もアップします。
単身での引っ越しは一概に安く簡単にできると考えないことが重要です。

単身で引っ越しする際にまず確認すること

単身で引っ越しする場合、まずは以下のことを確認しましょう。

• 引っ越し先
• 引っ越す時期
• 持っていく荷物の量

引っ越し料金には繁忙期と通常期があります。
繁忙期は2月末～4月、9月、通常期は6月～8月、10月～2月初めまでです。
繁忙期と通常期では、同じ距離の引っ越しでも2倍ほど引っ越し料金が変わる場合があります。
また、繁忙期は業者の予約も大変です。
特に、3月の土日祝日は引っ越しを希望する方が多いので、2～3ヵ月前から予約しないと業者の確保が難しい場合もあります。
引っ越し先も重要です。
引っ越し料金は距離に比例します。
それに加えて、遠方に引越す場合は利用できる引越す業者が限られている場合もあります。
引っ越し会社には全国に対応している大手業者と地元密着型の中小業者がありますが、中小業者の中には引っ越しできる距離が県内までなど限られているところもあるためです。
つまり、繁忙期に遠方まで多量の荷物を持って引っ越しする場合、単身の引っ越しとはいえ家族連れと同じくらい費用がかかるケースもあります。

単身者が利用できる引っ越し代金を安くする方法

単身での引っ越しがきまり、引っ越し料金をできる限り安くしたい場合は、以下の方法が利用できないか試してみましょう。

• 単身パックの利用
• 引っ越し業者を使わない引っ越し

単身パックとは、1人暮らし向けの引っ越しプランの1つです。
高さ130～175cm、幅104～108cm、奥行き74～105cm程度のコンテナボックス1～2個に荷物を入れて運びます。
大型家具や家電は運べませんが、単身者用の冷蔵庫やテレビ、1人用のソファーなどは運べます。
単純にダンボールだけならば、15～20箱は搭載可能です。
コンテナは他のコンテナと混合便として通常の引っ越し便よりもやや時間をかけて目的地まで運びます。
そのため、一般的な引っ越し便に比べると費用が安く、繁忙期でも値段が変りにくいのがメリットです。
その一方で、荷物が多い場合やできるだけ早く荷物を引っ越し先に運びたい場合は適していないので注意しましょう。

引っ越し業者を使わない引っ越しとは、宅配便などでで引越し荷物を送る方法です。
単身での引っ越しの場合、家具家電付きの賃貸物件なども利用できます。
また、会社や学校の寮に入る場合も、大型の家具や家電は利用しません。
このほか、ネット通販や家電量販店で家電・家具を購入して新居に直接運ぶ場合は大型の荷物の運搬は必要ないでしょう。
ダンボール10箱くらいまでならば、宅配便で送ったほうが費用が抑えられます。
また、宅配便のほうが繁忙期ならば引っ越し業者よりも早く着く場合もあるでしょう。
荷物が少ない方におすすめの方法です。

単身で引っ越す場合に必要な手続きや作業の流れ

単身で引っ越し作業をする場合に必要な手続きは、以下のようなものです。

• 引っ越し先で部屋を決める
• 引っ越し業者を探して引っ越しの日を決める
• 必要ならば借りている賃貸物件の退去手続きをする
• 電気・ガス・水道・インターネットなどの解約手続きをする
• 市役所などに転居の手続きを行う
• 不用品を捨てる
• 引っ越しの荷造りをする
• 引っ越し作業

引っ越し当日までに行う手続きや必要な作業は家族連れでの引っ越しと同じです。
ただし、単身での引っ越しの場合、手続きや作業をほぼ1人で行わなければなりません。
特に、社会人の場合、平日昼間にしか行なえない手続きができる時間は限られいます。
そのため、インターネットでできる手続きはすべてインターナットで行ない、やるべきことを一覧表にするなどして作業漏れがないようにしましょう。
家族と一緒に住んでいて独立する場合は、家族に協力してもらって作業をしていきます。
特に、荷物が多く引っ越しを機に一気に整理したい場合は、作業に時間がかかります。
引っ越し作業にかける時間を多めにとって、早めに作業に取りかかりましょう。
そうすれば、引っ越しする日が近づいてきても慌てずにすみます。

単身で引っ越しする場合に作業が間に合わない場合の対処法

仕事などで引っ越しの日直前まで忙しい場合、引っ越し作業がうまく進まない場合もあります。
引っ越し作業に時間が取れない場合は、以下のサービスを利用するのがおすすめです。

• 引っ越し会社の荷造り・荷解サービス
• 不用品回収業者や家事代行業者のサービス
• 便利屋のサービス

引っ越し会社の中には、荷造りと荷解のサービスを行っているところがあります。
依頼すれば、費用はかかりますが引っ越し先に持っていく荷物をすべて荷造りしてくれて、引っ越し先で荷解してくれます。
荷物が多いが荷造りする時間がない場合に利用してみると便利です。

不用品回収業者は、不用品を家まで回収に来てくれるサービスです。
大型の家電や家具が不要になり、できるだけ早く一度に片付けたい場合に利用すると便利でしょう。
現在は、どの自治体でも冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは家電リサイクル法対象家電なので、回収してもらえません。
パソコンはメーカーに回収依頼が必要です。
不用品回収業者の中には、家電リサイクル法対象家電やパソコンも改修してくれるところがあります。

家事代行業者は、日常の家事を代行してくれるサービスです。
例えば、「引っ越し前で家の中をきれいにしてゴミをすてておいてほしい」「引っ越しの荷造りをして欲しい」といった依頼も可能です。
依頼した引っ越し業者が荷解・荷造りサービスを実施していない場合は利用してみましょう。
なかでも、ゴミ捨ては自治体によっては曜日が厳格に決められているので、手助けしてもらえれば助かります。
ただし、ゴミ屋敷と呼ばれるゴミが天井まで積み上がっているような場合は専門の業者への依頼が必要です。

便利屋業者は、さまざまな依頼ができる業者です。
割高ですが1時間～2時間単位の依頼もできます。
例えば、粗大ゴミの搬出だけ手伝ってほしい場合などに利用すると便利です。
業者によっては早朝・深夜のサポートにもも対応しています、

引っ越しする際に必要な手続きで代理人を利用できないサービス

金融機関での手続きや、役所での転居手続きなどは原則として自分で手続きしないといけません。
代理人に依頼する場合は、家族以外は認められない場合もあります。
また、新居の契約手続きなども原則として自分で行います。
引っ越し作業をする前に、自分で手続きが必要なものをピックアップしておきましょう。

まとめ；単身者の引っ越しでも時間をかけて準備しよう

単身での引っ越しでも、作業の手間は変りません。
1人暮らしで荷物が少ないからといって直前に作業をすれば良い、と思っていると慌ててしまいます。
やるべきことを最初にピックアップして、早めにじゅんびしておきましょう。