一人暮らしの引っ越し料金の相場は？安く抑える方法や注意点も解説

引っ越し料金を決める3つの要因

引っ越し料金は、以下の3つで決まります。

• 引っ越す時期：2月終わり～4月、9月は繁忙期・5月～8月、10月～2月中頃までは通常期
• 引っ越しの場所：遠距離ほど費用がかかる
• 引っ越し荷物の量：多いほど費用は高くなる

一人暮らしでの引っ越し料金の平均は3万円台～6万円台とファミリーで引っ越すよりも低くなっています。
しかし一人暮らしでも、多くの荷物を持って遠方に引っ越す場合は引っ越し料金が高額になる可能性も十分にあります。
したがって、一概に「一人暮らしだから引っ越し料金が安い」とはいえません。
正確な引っ越し料金を知りたい場合は、引っ越し業者に見積もりを出してもらいましょう。

一人暮らしでも引っ越し料金が高くなるケースとは？

一人暮らしでも引っ越し料金が高くなりがちなケースとしては、以下のようなものが挙げられます。

• 県外以上の遠方へ引っ越す場合
• 繁忙期の休日に引っ越し作業を依頼する場合
• 荷物が多い場合
• 運搬に特別な配慮や技術がいる荷物がある場合

同じ荷物の量、同じ場所への引っ越しであっても繁忙期と通常期では料金が数万円違う場合も珍しくありません。
特に、3月～4月上旬の休日に引っ越作業を依頼する場合、通常期の２倍から３倍以上高くなるケースもあります。
進学、就職、転勤などどうしても時期をずらせない引っ越しもありますが、引っ越し費用を抑えたい場合は繁忙期を避けましょう。

また、単純に荷物が多かったり遠方に引っ越したりする場合も料金は高くなります。
例えば、一人暮らしでも2Ｋ以上の家に住んでいてリビング以外は荷物がぎっしり、といった場合は料金が高くなるでしょう。
このほか、運搬してもらう荷物の種類によっても料金が変わります。
一例をあげると、ピアノをはじめとする大型楽器やバイク・原付などの二輪車です。
特に、原付やバイクはガソリンが入っているので引っ越し荷物と同梱できません。
別途に輸送を頼む必要があります。
楽器をはじめとする運搬に技術が必要なものも、別途専門業者を依頼する必要が出てくる可能性もあります。

一人暮らしならば自力で引っ越ししたほうが安い？

一人暮らしならば、自力で引っ越ししたほうが安上がりかも、と考える方もいるでしょう。
引っ越し作業は、自力でも可能です。
ただし、荷物によってかかる費用や引っ越し作業の大変さが変わります。
引っ越し作業には、以下のようなものが必要です。

• 引っ越し荷物を運ぶ車両
• 引っ越し荷物の梱包材
• 共有部を傷つけない養生材

1人暮らしであっても、冷蔵庫や洗濯機など大型家電がある場合、運搬にはトラックが必要です。
特に遠距離に引っ越す場合は、荷物がむき出しにならないように上物がバンタイプでないといけません。
また、梱包材はダンボールだけでなく、緩衝材や布団袋なども必要です。
このほか、マンションやアパートなどの集合住宅から引っ越す場合、荷物を運搬中に共有部分を傷つけないように養生するための材料も用意しなければなりません。
これらすべての費用を合計すると、引っ越し会社に依頼したほうが安いケースも多いでしょう。
したがって、安易に「自力で引っ越しすれば安い」とはなりません。

しかし、以下のような条件ならば自力で引っ越ししたほうが安い可能性があります。

• 大型家具・家電がなくすべての荷物がダンボールにおさまる
• 荷物の量がダンボール20箱程度
• 引っ越しを手伝ってくれる人手が数人確保できる
• 引っ越す距離が50km未満

このくらいならば、トラックが無くてもバンタイプの車があれば引越し荷物が積めます。
50km程度であれば、引越し作業後に運転をして引っ越し先まで行くこともできるでしょう。

自力でできる一人暮らしの引っ越し料金を安くするポイントとは？

引っ越しをする際、引っ越し時期と引っ越し場所は変えられません。
そのほかの方法で一人暮らしの引っ越し料金を安くするには、以下のような方法があります。

• 単身者向けの安い引っ越しプランを利用する：単身引っ越しパックなど
• 引っ越し荷物を可能な限り減らす
• 平日の午後に引っ越しをする

格安の単身者向け引っ越しプランには、単身引っ越しパックや混載便、シングル引っ越しプランなどがあります。
単身引っ越しパックはカートの中に入れられるだけの荷物を積んで運搬する方法で、トラックに複数のカートを混載する分費用が抑えられます。
混載便も同様に複数の荷物を一緒に一台のトラックに積み込む方式ですが、単身パックよりも多くの荷物を積めるのがメリットです。
シングル引っ越しプランは単身引っ越しパックや混載便よりも値段は高いですが、荷物がより多く積めるので荷物が多い単身者向きのプランです。
引っ越し会社によって扱っているプランは異なります。
単身向けの引っ越しプランを扱っている引っ越し会社をピックアップしたうえで、荷物の量や予算に見合ったプランがある引っ越し会社に見積もりを依頼しましょう。

また、引っ越し荷物を少なくするほど、引っ越し費用は安くなります。
例えば、進学や就職を機に一人暮らしをする場合、大型家具や家電は新居に届けてもらえば引っ越し荷物をそれだけ減らせます。
単身赴任の場合、期限が限られているならば家具家電付き物件に引っ越す方法もあるでしょう。
このほか、引っ越し先にある家の設備によって、タンスやベッドがいらなくなる場合もあります。
家電の寿命が近い場合は、思い切ってすべて処分して新しいものを買い直したほうがお得なケースもあります。

このほか、引っ越し料金は引っ越す曜日や時間帯によっても変わる場合もあるので、利用してみましょう。
平日は引っ越しの依頼が少ないため、引っ越し会社も値引きに応じやすい傾向です。
また、午後便とは文字どおり午後に引っ越し作業をして出発する便です。
到着が遅くなったり翌日になったりする分、料金が安くなります。
1人暮らしならば、荷解にもそれほど時間がかかりません。
最低限暮らしに必要なアイテムを手で持っていくこともできます。
少しでも引っ越し費用を抑えたい場合は、平日の午後便を提案してみましょう。

一人暮らしの引っ越しは対面見積もりは必要ない？

引っ越し会社に引っ越し作業を依頼する際、まずは見積もりの予約を取るのが一般的です。
実際に運ぶ荷物の量を見て、正確な引っ越し料金を計算するためです。
一人暮らしの場合は、荷物の量が少なめなので見積もりは電話だけ、メールだけでも大丈夫な会社もあります。
また、単身引っ越しパックは運搬できる荷物の量がカート1～2台分と決まっているので、見積もりは電話やメールのみが一般的です。
ただし、一人暮らしでも荷物が多い場合は実際に対面での見積もりを依頼したほうがいいでしょう。
2K以上の広さの家に一人暮らしをしており、どの部屋も荷物が多い場合はその旨を伝えて見積もりに来てもらってください。

まとめ：一人暮らしでも引っ越し料金が安くなるとは限らない

本記事では、一人暮らしで引っ越しする場合の料金相場や引っ越し作業の料金を安くするコツを紹介しました。
一人暮らしがファミリーでの引っ越しより料金を抑えられるのは、引越し荷物が少ないためです。
したがって、一人暮らしでも荷物が多い場合、遠方に引っ越す場合、繁忙期の休日に引っ越す場合などは料金が高くなる可能性があります。
一人暮らしでも荷物が多いので2k以上の部屋に住んでいる場合や、2月下旬～4月の休日に引っ越す場合などは多めに予算を組んでおくといいでしょう。