遠方への引越しは荷物を捨てた方が安い?理由と荷物の捨て方を解説
引越し準備Contents
引っ越しの費用は荷物の量で大きく変わる
引っ越し作業にかかる料金は、以下の3つで決まります。
- 引っ越しする距離
- 引っ越しする時期
- 運搬する荷物の量
遠方に引っ越すほど運搬に時間と費用がかかり、引越し依頼が多い2月末~4月初めまでは引っ越し会社の「繁忙期」となって引っ越し料金がアップします。
また、運搬する荷物の量が多いほど搬入・搬出に人手が必要で、運搬に大型トラックをチャーターして対応しなければなりません。
引越し作業の平均額が家族が多いほうが高くなるのは、単純に家族の人数が多ければ荷物も多くなりがちだからです。
したがって、1人暮らしでも荷物が多ければ引っ越し料金は高くなり、反対に家族の人数が多くても荷物が少なければ引っ越し費用が抑えられます。
例えば、2tロングトラックは2人家族の引っ越しに主に利用され、4トントラックは荷物の多い4人以上の家族の引っ越しに主に利用されます。
しかし、2人家族でも荷物が多ければ4トントラックを利用しなければならず、料金が高くなりがちです。
一方、4人家族でも大型の家具や家電が少なければ2トンロングトラックに荷物が積載できて、料金が抑えられます。
引っ越し荷物の量は自分で調節できる
引っ越しする距離や引っ越しする時期は、自分では選べない場合が大半です。
しかし、引っ越し荷物の量は自分で調節できます。
現在は、日本国内であれば大型の家具や家電をどこでも購入できて搬送してもらえます。
したがって、古い家具や家電を引っ越し先に持っていくよりすべてを捨てて新しく買い直したほうが安く済むケースもあるでしょう。
特に、家から独立して進学や就職などする場合、単身向けの家電を引っ越し先でそろえたり家具家電付きの物件に住んだりする選択肢もあります。
また、トラックの大きさをワンランクダウンさせられれば10万円以上の節約になる場合もあります。
引っ越し料金を何とか抑えたい方は、引っ越し荷物を減らす努力をしてみましょう。
上手くいけば、数万円単位で費用を抑えられます。
不用な荷物は引っ越し前に捨てた方が安い?
近年は、不用品を捨てる際にも費用がかかります。
自治体に粗大ゴミとして引き取ってもらう場合も、数百円~千円程度の費用がかかるケースが珍しくありません。
また、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビの4品目は家電リサイクル法によってリサイクル対象家電に指定されており、どの自治体も回収不可です。
家電量販店をはじめとする回収を請け負っている業者にリサイクル料や運搬料を支払って引き取ってもらわなければなりません。
パソコン本体やノートパソコンも「パソコンリサイクル法」によってメーカーの回収が義務づけられているので、自治体は回収不可なので注意しましょう。
ただし、パソコンはパソコンリサイクルマークがついているものならば、メーカーが無料で回収してくれます。
冷蔵庫や洗濯機・エアコン・テレビは大型家電の代表格です。
処分すればかなり荷物を減らせますが、処分には費用がかかると覚えておきましょう。
なお、大型家具はほとんどの自治体で粗大ゴミ・不燃ゴミとして引き取ってくれますが、やはり費用がかかる場合も多いです。
したがって、不要な荷物を処分するにも一定の費用はかかります。
引っ越しの前に不用品を一気に処分したい場合は、事前に費用がどのくらいかかるか確認したうえで処分しましょう。
不用な荷物を引っ越し前に費用を抑えて捨てる方法
引っ越し費用を抑えるために引っ越し荷物を処分したい場合は、自治体に可能な限り回収してもらうのがおすすめです。
近年は粗大ゴミの処分が有料の自治体も増えましたが、それでも民間の業者に依頼するより安価です。
したがって、パソコンと家電リサイクル法で指定された家電以外、家具を処分したい場合は自治体のゴミ収集のルールを確認して処分計画を立てましょう。
確認するのは、以下の項目です。
- 不用品が何ゴミに該当するか
- ゴミの回収方法
- 回収を依頼する費用
- ゴミの回収費用の支払い方
なお、パソコンと家電リサイクル法で指定された家電以外にも、自治体では回収できないものがあります。
一例を挙げるとピアノなどの大型楽器、化学薬品・農薬などの処分に特別な処理が必要なものなどです。
自治体で処分できないものは、インターネットなどを利用して処分方法を調べましょう。
自力で大型の家具や家電をトラックなどに積載できる力があれば、自治体のゴミ処分センターに直接持ち込む方法もあります。
自力でゴミ処分センターに不用品を持ち込んで処分を依頼すれば、より安価に処分できます。
ただし、ゴミ処分場のスタッフに直接粗大ゴミの回収は依頼できないので注意しましょう。
ゴミ処分場への直接搬入が可能かどうかや、ゴミの処分料、持ち込みの申し込み方法は自治体のホームページに記載されているので、確認してください。
引っ越しの際に出る不用品の中には売却できるものもある
不用になった大型家具・家電の中には売却できるものもあります。
中古でも需要がある家具や家電は以下のようなものです。
- 家電:発売から5年程度で高機能なもの
- 家具:ブランド家具など元値が高いもの
- 衣服:新しいブランド品
- 雑貨類:元値が高く新しいもの
家電は、新しく高機能なものほど中古でも需要があります。
家具は、ブランド家具やアンティーク家具などは購入して時間が経ったものでもきれいならば売却可能です。
このほか、大型楽器や農機具、工具なども中古でも需要があるので近場のリサイクルショップで買取サービスを実施しているお店を探してみるといいでしょう。
反対に、元値が高価でも売却が難しい家具や家電の特徴は、以下のとおりです。
- 発売から5年以上が経過した家電
- 新しくても使用感がひどく臭いなどが取れない家電や家具
- 組み立て家具
- 流行おくれのブランドの服
家電は、おおよそ7~10年で修理用部品の保管義務がなくなるので、壊れたら修理が難しくなります。
そのため、発売されてから5年以上たった家電は値段がつかないケースも多いでしょう。
また、冷蔵庫や電子レンジなどの調理家電は汚れがひどかったり臭いが取れなかったりする場合は買取不可になりがちです。
家具の場合は組み立て家具は値段がつかないことが多く、ブランド服であっても流行おくれのデザインは値段が付かないケースもあります。
引っ越しの際に不要になったものを誰かに譲れる?
近年は、ネットを通じて不用品を欲しがっている方に譲る方も増えているため譲るという選択肢も検討いただくと良いでしょう。
インターネット上にも「譲ります・ください」掲示板などがあり、物品のやり取りがされています。
無料で不用品を譲ることができれば、処分費用もかかりません。
また、リユース活動はエコでもあります。
その一方で、必ずしも引き取り手が現れるわけではない、運搬方法などを巡ってトラブルになったといったデメリットもあります。
配送にも手間がかかるためスケジュールに余裕のある場合は選択肢の一つとして検討してみるのも良いかと思います。
スムーズに不用品を譲るには多方向から写真を撮って掲載し、状態や引取り方法を詳しく記載しておくといいでしょう。
なお、寄付をしたい場合は寄付を受け付けている団体を探してください。
いきなり福祉団体などに不用品を送りつけてはいけません。
まとめ:引っ越しの際に不用品は捨てた方がお得な場合もある
引っ越し荷物が多ければ、遠方に引っ越すほど費用が高額になります。
今まで使っていた家具や家電が古びている場合や、新しく一挙にそろえなければならない場合は、不用品を可能な限り捨てて身軽になって引っ越ししましょう。
特に、遠方に引っ越す場合は家具や家電を多少費用がかかっても処分したほうがトータルで見るとお得になる場合も多いです。