家族で引っ越しするメリット・デメリットは?方法と共に解説
ご家族との引越しContents
家族で引っ越しするメリット
家族で引っ越しするメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 家族同士のコミュニケーションが活発になる
- 夫婦で協力して子育てができる
- 生活費を抑えられる
仲の良い家族でも離れて暮らしていると、どうしてもコミュニケーションが取りにくくなります。
子どもが小さいときほど、親子で生活するメリットは大きいです。
また、子どもが複数いると母親、もしくは父親だけで子育てするのは大変なので、家族で引っ越ししたほうがメリットを感じられます。
このほか、家賃や光熱費、食費などの生活費も家族全員で暮らしたほうが抑えられます。
家族で引っ越しするデメリット
家族で引っ越しするデメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 新しい環境に慣れるまでが大変
- 夫や妻のキャリアが中断される可能性がある
- 子どもの学校が変わることで学業に支障が出る場合がある
- 生活費が二重にかかる
環境の変化は、大人はもちろん子どもにも影響を与えます。
同じ市内、もしくは県内なら影響は少ないですが、他の都道府県への引っ越しをすると慣れるまでに時間がかかるケースもあるでしょう。
仲の良い友達とも別れなければならないので、引っ越しをきっかけに学校に行きたがらなくなるといった場合もあります。
また、共働きが珍しくなくなった現在、遠方へ引っ越すと妻や夫のキャリアが中断してしまう可能性があるのもデメリットです。
このほか、都市部から地方への引っ越しだと勉強のレベルに差があり、今までの努力が活かせない恐れもあります。
反対に、地方から都市部へ引っ越した場合、勉強の進みが早くて追いつくのが大変な場合もあるでしょう。
家族で引っ越ししたほうがメリットが大きなケースとは?
家族で引っ越したほうがメリットが大きなケースとは、以下のような場合です。
- 就学前の子どもが複数いる
- 引っ越し先のほうが子育ての環境が整っている
- 引っ越し先に10年以上済む可能性が高い
- 現在住んでいる家が賃貸物件
就学前の子どもが複数いて、周囲に妻や夫の両親や兄弟など頼れる人がいない場合は家族で引っ越ししたほうが親の負担が少ないでしょう。
また、引っ越し先が都市部で中学校や高校の選択肢が広く、大学をはじめとする高等教育機関も充実している場合は、子どもの将来を考えて家族で引っ越ししたほうがメリットが大きいです。
引っ越し先に10年以上住む可能性が高い場合も、家族で引っ越ししたほうが生活費を抑えられます。
このほか、現在住んでいる家が賃貸物件なら身軽に引っ越しができるので、子どもの年齢によっては引っ越しするメリットが大きいでしょう。
単身赴任をしたほうがおすすめのケースとは?
一方、単身赴任のほうがおすすめのケースは以下のとおりです。
- 引っ越しが決まった時点で、子どもの年齢が中学生以上
- 2~3年後に再度引っ越しする可能性が高い
- 引っ越し先が家族で暮らしにくい環境
- 妻や夫が現在住んでいる場所で仕事のキャリアを積んでいる
- 現在住んでいる家が持ち家
子どもの年齢が中学生以上の場合、高校受験や大学受験が数年後に迫っています。
特に中高一貫校に入っている場合は転校するデメリットのほうが大きいでしょう。
子どもが就業前でも、小中学校の統廃合が進んでいる地方都市など子育てしにくい環境に引っ越す場合は単身赴任のほうが教育に良いかもしれません。
このほか、現在住んでいる場所で妻や夫が正社員としてキャリアを順調に積んでいるなら、経済的な負担が増えても単身赴任したほうが将来的にプラスになります。
さらに、現在住んでいる家が持ち家の場合は家族で引っ越すと家を空き家にしなくてはなりません。
賃貸に出す方法もありますが、思い入れのある家や新築の場合は抵抗がある方もいるでしょう。
それならば、家族に家の管理を任せて単身赴任をしたほうがメリットが大きいです。
家族での引っ越しをスムーズに行うポイント
家族で引っ越しを決めた場合、単身赴任より引っ越し作業が大がかりになりがちです。
引っ越しをスムーズに行うには、以下のポイントを抑えましょう。
- 可能ならば新学期や就学時期など子どもの学業に負担がない時期に引っ越す
- 物件探しを早めに行う
- 繁忙期に引っ越しする場合、引っ越し業者選びも早めに行う
- 必要な書類の提出や受け取りは一覧表にしておき、終わったものからチェックを入れておく
- 不要な荷物は積極的に処分する
転勤等で家族で引っ越しする場合、会社が家を用意してくれないなら早めに物件を探しましょう。
地域によっては、ファミリー向けの賃貸物件が少ないところもあります。
また、可能ならば小学校や中学校への入学、新学期の始まり、学年の切り替わりなど新しい環境に溶け込みやすいタイミングで引っ越しをしましょう。
入学に合わせて引っ越しできれば、他の子ども達も新しい環境なことは同じなので、早めに打ち解けられる可能性があります。
このほか、繁忙期に引っ越す場合は引っ越し業者の確保も大変です。
特に、3月の土日に引っ越しを行いたい場合、引っ越し日がわかった時点で引っ越し会社に予約を入れましょう。
引っ越し作業もやることが多いので、やることをリストアップして終わったものからチェックを入れていくと必要な手続きを忘れずに済みます。
子どもが複数いる場合は、学校の手続きだけでも大変です。
可能ならば夫婦で協力して行いましょう。
単身赴任の引っ越しをスムーズに行うポイント
引っ越し先の環境などを考えて単身赴任を選択した場合でも、引っ越し作業は必要です。
単身赴任の引っ越しをスムーズに行うには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 引っ越し先に持って行く荷物を厳選する
- 引っ越しプランを時間に余裕を持って選ぶ
- 引っ越し先の物件をどのようなタイプにするか事前によく話し合う
例えば、単身赴任でも同じ県内や隣県くらいならば「毎週土日には帰れる」といったケースもあります。
その場合、平日の食事は外食や中食、洗濯は週1回家でするほうが面倒がないケースもあるでしょう。
家で洗濯も調理もしなければ、単身者用の冷蔵庫とベッド、電子レンジくらいの家具家電で十分な場合もあります。
引っ越しは、荷物が少ないほど費用が抑えられます。
引っ越し先が遠方で、月に1回くらいしか帰れない場合も1人用の家電を新居に届けてもらえば引っ越し費用を抑えられるでしょう。
このほか、単身赴任の期間が1~2年ならば、家具・家電付きの物件に引っ越す選択もあります。
家具・家電付きの物件は家賃がやや割高で物件数も少ないです。
それでも、家具家電を全て揃える費用よりは安いケースもあるでしょう。
このほか、単身者用の引っ越しプランも複数あるので時間に余裕を持って選びましょう。
夫婦だけで引っ越して子どもを地元に残す選択は?
子どもが大学生ならば、夫婦で引っ越して子どもを現在住んでいる地域に残す選択もあります。
例えば、持ち家ならば子どもに管理してもらってもいいでしょう。
子どもが大学生ならば夫婦は40代後半~50代のケースが多いです。
単身赴任するより夫婦で引っ越したほうが、健康的な生活を送れるかもしれません。
子どもが高校生の場合は、子どもだけにすべてを任していくのは心許ないでしょう。
学校に寮がある場合は、寮に入れる選択肢もあります。
祖父母や親の兄弟の了解を得られたなら、子どもを祖父母宅、伯父伯母宅に下宿させてもらったほうが安心です。
まとめ:家族で引っ越しするかどうかはよく話し合って決めよう
共働きが当たり前になり、地域によって学習環境も大きく変わってくる現在は昔ほど家族での引っ越しが容易にできなくなっています。
特に、子どもの教育や妻や夫のキャリアに影響が出る場合は、時間をかけて話し合いましょう。
近場ならば、休日だけ家に帰ってきてもらって平日は単身赴任といった選択もあります。