ファミリーの引っ越し時期はいつがおすすめ?季節・時期のメリット・デメリットも解説
ご家族との引越しファミリーで引っ越す際の時期選びの方法
引っ越しは1年中可能ですが、ファミリーで引っ越しする時期を選ぶ際は以下のようなポイントがあります。
- 繁忙期に引っ越す(2月末〜4月)
- 通常期に引っ越す(5月~翌年2月半ば ※9月除く)
- 子どもの進学に合わせて引っ越す
まずは1つずつ特徴とメリット・デメリットを紹介していくので参考にしてください。
繁忙期にファミリーで引っ越すメリット・デメリット
繁忙期とは引っ越し会社の依頼が増える2月末~4月です。
この時期に引っ越すメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 学年が変わる時期なので新しい環境になじみやすい
- 不動産も動くので新居の選択肢が多い
- ライフスタイルの切り替えがしやすい
繁忙期に引っ越しすると子どもの転校が新学期に合わせやすく、学業の中断を最小限に抑えられます。
環境が変わったことによる生活の影響も受けにくく友達もできやすいでしょう。
また、会社の異動や転勤が多い時期なので、大人も新しい環境になじみやすい傾向にあります。
パートやアルバイトを探すタイミングとしても良い時期なので、ベストな職場も見つけやすいでしょう。
新居の選択肢が多いのもメリットです。
2月~3月にかけては転居が多いので、この時期は賃貸物件の件数が増えます。
不動産会社で良い物件も見つかりやすく、地域によっては相場より安く物件が借りられる可能性も高まります。
入居時期も希望する日になりやすいでしょう。
このほか、新年度は新しい制度が始まったり新人が職場に多く入ってきたりとライフスタイルを変えるのに適した時期です。
引っ越しもそれに合わせて行えば、環境の変化にもうまく適用しやすいでしょう。
一方、デメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 引っ越し料金が高い
- 引っ越しの予約が取りにくい
- 作業や手続きが慌ただしくなりがち
繁忙期は引っ越しをする方も多いため、引っ越し業者の需要も多くなって予約が取れにくく価格も高めになりがちです。
特に、遠方へ大人数で引っ越す場合は引っ越し費用が10万円以上になるケースも珍しくありません。
土日は引っ越し日として人気なので一層予約が取りにくくなるため、早めの予約が必要です。
大手引っ越し会社だけでなく、地元密着型の企業にも相談したり問い合わせてみましょう。
引っ越しが増えると、水道・ガス・電気といったライフラインや金融機関、自治体の転入手続きなども混み合います。
手続きが慌ただしくなり、双方のミスも増える傾向にあります。
役所も混み合うため、手続きに時間もかかるでしょう。
時間に余裕を持って行う、インターネットでできる手続きはインターネットで行うなどの対策が必要です。
このほか、人の出入りが少ない地方は年度が替わってもあまり環境の変化がなく、新規参入が思ったより難しいケースもあるでしょう。
繁忙期の引っ越しを成功させるには、以下のポイントを抑えるとうまくいきやすいです。
- 早めに計画を立てて業者を予約する
- 柔軟なスケジュール調整に対応できるようにする
- 事前準備は入念にする
- 荷物を可能な限り減らす
通常、引っ越しは1ヶ月前から準備を始めますが、繁忙期は2ヶ月前から少しずつ準備を進めていき引っ越し先と引っ越し日が決まったらすぐに業者を予約できるようにしておきましょう。
また、荷物をできる限り減らすと引っ越し費用を抑えられます。
計画表やチェックリストを作成しておくと、手続き忘れなども防げて便利です。
通常期にファミリーで引っ越すメリット・デメリット
通常期とは、5月~8月、10月~2月初めまでです。
この時期に引っ越すメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 引っ越し費用が安く抑えやすい
- 業者の比較ができて選択肢も豊富
- 引っ越し作業が丁寧
- 落ち着いて引っ越しができる
通常期は繁忙期と比べて引っ越しが少ない時期です。
そのため、引っ越し業者にも値引きに応じてもらいやすいでしょう。
特に、通常期の平日は繁忙期に比べて2~3割程度安いケースもあります。
12月~1月は引っ越しをする方が少ないので予定も立てやすい傾向にあります。
また、業者の選択肢も豊富なので丁寧に作業をしてくれるところなど、ニーズに応じて選べます。
役所などの手続きも余裕を持って行なえるので、落ち着いて引っ越し作業ができるでしょう。
一方、デメリットには以下のような点が挙げられます。
- 物件の選択肢が狭い
- 新しい環境に慣れにくい
通常期は賃貸物件の空きが少なく、特に良い物件ほど見つかりにくい傾向にあります。
一人暮らし用の物件ならば都会は比較的1年中流動性がありますが、ファミリー向けの物件は退去が少ないでしょう。
不動産会社の比較サイトを利用する、不動産会社に連絡して情報を常時流してもらうなどの工夫が必要です。
特に、都市部の駅近物件など人気のエリアは時間をかけて探さないと希望の物件住まいが見つかりにくいでしょう。
子どもが小さい場合はカップル向け物件なども検討して見るのも1つの方法です。
また、子どもの場合は学期の途中での転校となるため、新しい環境に慣れにくいのもデメリットです。
しかし、家を建てたりマンションを購入したりした際の引っ越しの場合は通常期のほうが時期はおすすめです。
学校の転校がない場合は、通常期に引っ越しをしても特に暮らしに不便を感じるケースは少ないでしょう。
このほか、事例は少ないですが海外の学校は9月に新学年がスタートします。
日本から海外に引っ越しをする場合、通常期に引っ越しても問題ありません。
8月始め~半ばに引っ越せば、余裕を持って新学期を迎えられるでしょう。
子どもの進学に合わせてファミリーで引っ越すメリット・デメリット
引っ越しの時期を子どもの進学に合わせる方法もあります。
例えば、家を建てて引っ越す場合、子どもが小学校や中学校への進学に合わせるケースも珍しくありません。
学年途中での転校は、子どもが大きくなるに連れて難しくなります。
特に、高校入学後の転校は編入試験もあるほか、本人の希望で進学先を選ぶ場合も多いので転校をさけたいと考える方も多いでしょう。
子どもの進学に合わせて引っ越しをするメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 新しい環境になじみやすい
- 家の間取りをライフスタイルに合わせやすい
- 長期的な計画を立てやすい
子どもがいる家庭の場合、年齢によって適した間取りが変わります。
今まで親と一緒の生活空間でよかったが、小学校入学を機に1人部屋が必要になったというケースもあるでしょう。
そのような場合、引っ越しは最適です。
特に、家を建てる場合は子どもの進学をきっかけにすると長期計画も立てやすいでしょう。
このほか、就学環境に良いところを探して引っ越せるのも大きなメリットです。
その一方で、子どもの進学に合わせて引っ越すとどうしても繁忙期に引っ越すため、繁忙期のデメリットと同じ問題が起こりがちです。
また、小学校の就学環境は良くても、中学・高校の就学環境は今ひとつといった場所もあります。
特に、都市部から地方への引っ越しを計画している場合は、小学校だけでなく中学以降の就学環境も確認のうえ引っ越しましょう。
場合によっては、高校や大学進学をきっかけに再引っ越しが必要になります。
このほか、高校や大学への進学の際に引っ越しが必要になった場合、子どもだけ残る、父親(母親)だけが引っ越すなどの選択肢もあります。
家族全員で引っ越すのが良いのか、単身赴任のほうがメリットが大きいのかよく家族で話し合いましょう。
まとめ:ファミリーでの引っ越し時期はメリット・デメリットをよく考えて決めよう
ファミリーでの引っ越しは、どの時期を選んでもメリット・デメリットがあります。
また、ご家庭によってメリットが大きい時期が異なります。
どの時期が最も引っ越しに適しているか、話し合えるならしっかりと話し合いましょう。
特に、父親(母親)の仕事の都合で転勤が多い場合、ずっとファミリーで引っ越しをするか、子どもの進学に合わせて単身赴任に切り替えてもらうかの選択も必要です。
このほか、家を建てて引っ越す場合はあえて通常期を選んだほうが費用が安く抑えられるなどメリットが大きい傾向にあります。